ある休日、10万円を使い切った僕は、アコムのATMに行った。
画面には、30万円まで増枠できると表示されていた。
もちろん、僕は増枠した。
とりあえず、5万円を借りた。
「5万円あれば、パチスロで一勝負できるだろう」
アコムのATMはパチンコ屋のすぐ近くにあった。
きっとここのATMは流行っているんだろうな・・・
ATMに人が並んでいるときもあったから。
僕は5万円を財布に入れ、近くのパチンコ屋に向かった。
何年かぶりのパチスロ
何年かぶりのパチスロ。
最近の機種はあまりわからない。
フローズンナイツ、サンダーV、ジャグラー・・・
僕はペンギンのパネルをした、フローズンナイツという機種に座った。
学生時代は山佐のパルサー系を打っていた。
中でもバッグパルサー、スーパープラネットはリーチ目が多く、大当たりのフラグが立っているのに、捨ててある台もあった。
それをよく拾って、結構な稼ぎになったものだ。
リーチ目に気づかず、当たっている台が捨ててあるのだ。
いまの時代なら考えられないだろう。
フローズンナイツもリーチ目系の機種。
なんとなく、入っていそうな目はわかる。
ボーナス絵柄の一直線、V字、L字など・・・
初めてのフローズンナイツ。結果は・・・
25000円の負け。
一度も当たらなかった。
手持ちが25000円になってしまった。
25000円あれば、チームのみんなに奢ってあげることができたのに・・・
「くそっ!今度は取り返してやる!」
こうして、僕はまた、スロットの勝負に嵌る日々が始まったのだ。
つづく