ノブオの恋愛遍歴【第7話】

ノブオの女性歴(出会い)




そう言って彼女が冷蔵庫から取り出したのは、何か緑色の物が入ったプラスチック製の四角いパック。

中に水が入っているようで、緑色の物体が、ゆらゆらと揺れていた。

彼女:「これ」

彼女がパックのフタを開けると中には「枝豆」が入っていた。

ノブオ:「枝豆?」

彼女:「うん」

ノブオ:「えーっと・・・お嬢さん?枝豆以外に、何を食べているんですか?」

彼女:「え?枝豆だけだけど」

彼女は冷凍庫を開けた。

そこには冷凍の枝豆の袋、袋、袋・・・

ノブオ:「枝豆だけしか食べてないの?」

彼女:「あ、あと、お豆腐も食べるよ。近所の豆腐屋さんのお豆腐、美味しいんだよ!」

ノブオ:「は、はぁ・・・」

オレは呆気にとられていた。

ビールと枝豆。

まるで居酒屋で「とりあえず」頼むものだろう。

とりあえずって・・・とりあえずの後が何もないじゃないか。



ビールと枝豆で乾杯

彼女:「枝豆はね、水に入れて冷蔵庫で解凍するのが正解なの」

ノブオ:「なるほど、枝豆にも正解、不正解があるんだね」

彼女:「うん!」

夕方、オレ達はテーブルに向かい合って座り、彼女と缶ビールで乾杯して、さきほどのプラスチックパックから水だけ捨てた「枝豆」を食べていた。

二人とも、ビールはそのまま「缶ビール」で飲んでいた。

洒落たグラスに注ぐわけでもない。

彼女:「ごめんね。何もなくて。ビールも、いつもこのまま飲んでるから」

彼女はそう言って、「缶ビール」をあおった。

まぁ、別に何もなくても、枝豆だけあればいいか。

せっかく彼女が自宅に招き入れてくれたんだ。

オレにちょっとでも、心を開いてくれた証だろう。

次第に二人とも、酩酊してきた。

つづく

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