僕の借金の始まり【第4話】【サラリーマン時代】

借金物語【サラリーマン時代・営業マン】
 

   

「お疲れ様です!!!」

僕はチームリーダーだったから、朝礼、終礼時には一言、皆に話したり、各個人に意見を求めて発表させたりすることが常だった。

営業職は、大半が体育会系だ。

朝礼時に順番に社訓を読まされたり、1分間スピーチなど当たり前。

営業は常に気合い、気合いの毎日なのだ。

今ではこういう会社をブラック企業と言うのだろうか?

そうであるならば、20年前の営業会社はブラック企業以外存在していないことになる。

だいたい、民間の弱小企業がのし上がって上場企業になるには、社員は連日、徹夜も当たり前の光景だったのだ。

「定時になったから帰ります」

という人は、まず、会社に居ずらくなって、自ら辞めてしまう。

若い頃から本気で仕事をして、本気で出世したい、この会社とともに成長して、幹部になったら、ようやく一息つける。

そんな未来を夢見れる人だけが、生き残れるのが営業の世界だ。



変人ばかりの世界

だからもう、生き残っているのは僕も含め、変人ばかり。

いわゆる「普通の人」は、3ヶ月くらいで自ら辞めていく・・・

そんな世界だ。

別にこれは、上司からやれと言われたわけじゃない。

「チーム一体」という雰囲気を作り上げるには、今も昔も、体育会系でいくしかない。

僕は体育会系というよりは、どちらかというと、〇〇〇よりだったから、その方向で統一していくしかない。

しかし、いつもピリピリした雰囲気ではなく、営業全体がダメな日、チームの誰も1本も売り上げを取れない日は、

「もう今日はヤメた、ヤメた!皆、帰るぞ!」

と言って、上司に電話して、

ノブオ:「まだ定時前ですけど、今日はウチ、だめですわ。ウチの営業所、皆、帰りますから」

上司:「お、おう。わかった。社長に伝えておく。明日はがんばれよ」

ノブオ:「はい」

と言って皆を帰らせたりした。

こういう荒業は売り上げがトップのチームだったからできることだけどね・・・

また、冗談を言ったり、社員にイタズラをしたりして、ピリピリした雰囲気を壊すために、わざと笑わせたりした。

例えば、売り上げの上がらないA君がトイレに行っている隙に、両面テープでA君の電話の受話器をしっかりと固定しておき、A君が帰ってきたら、

ノブオ:「A!、〇〇〇建設から電話入っているぞ、そっちに回すから」

A君:「は、はい!」

といって、A君が受話器を取ろうとしても、受話器が両面テープで張り付いていて、取れない。

A君:「あ、あれ?あれ?」

チーム、大爆笑。

A君、苦笑い。

 

こうやって、チームのピリピリした雰囲気を、イタズラで和ませていく。

大事なのは、冗談としてとれる人と取れない人を見極めて、イタズラを仕掛けること。

心身共に弱っている人には、決してイタズラをしてはいけない。

そういう各個人のキャラを生かして、チームを導くのも、リーダーの役目だ。

僕はあまりキャパがないから、部下が6人までなら、全ての行動やメンタル面まで配慮できるが、12人になったときは、さすがにNo.2を置かなければ、統率できなかった。

あのときNo.2を担ってくれた右腕には、本当に感謝している。

 

つづく

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