本当のこと言っとく3

最後の彼女




ノブオです。

前回からの続きです。

「心配しんくていいよ。一人で片づけておく。ゆっくり休んでね」

オレはそうメールを打って、携帯を閉じた。
(当時はガラケーの2つ折りを所有。いまも違うガラケーの2つ折りだけど…)

部屋の中には運ばなくてはいけない荷物が沢山ある。

布団、冷蔵庫、DVDプレイヤー、テーブル、食材、調味料、ガスコンロ、等々…

実は恥ずかしながら、オレはその当時も車を所有していなかった。

だから、大きな荷物は運べない。

運ぶとすれば便利屋さんや引っ越し屋さんを頼むしかない。

だけど、当時カネをまったくもっていなかったオレは(今もだが)、実家に帰ることを前提としていたから、実家に荷物を運び入れることさえ、ままならなかった。

カネも車もないとすれば、あとは買取り業者にひきとってもらうしかない。

だが、当時、そんなことを思いつきもしなかったオレは、ありとあらゆる知人に連絡して、車で家まで来てもらい、各自、欲しい物を持って行ってもらった。

一緒に仕事をしている友達、同級生で10年来の飲み友達の女性、パチ屋で知り合った年上のお姉さん、その知り合いの知り合い・・・

いろいろな人にきてもらって、オレの家はようやく片付いた。

実はホームページまで作って、残っているのはこれですってページまで出していた。知人が見れるようにね。

で、なんとか期日までに退去して、実家に戻った。



半年後・・・

彼女から連絡があった。

彼女:「久しぶり!どう?好きな人できた?」

という、感じの軽いメール。

ノブオ:「いや、いないよ。しばらく、だれとも付き合わないって決めたんだ」

彼女:「そうなんだ・・・あの・・・」

彼女:「待っていてもいいかな?ノブオがまた恋愛できる時まで、まっていてもいいかな?」

オレは返事に困った。

嫌いなわけでもないが、もう付き合いたいと思っていない。

半年前のあの退去作業で、どれだけオレは消耗したか・・・

そしてまた付き合ったら、またどこかに部屋を借りるのか。。。

返事をすることなく、オレは携帯を閉じた。

そして3年後、オレは彼女の死を知ることになる。

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