彼女が亡くなったのを突然知ったわけだが、〇〇未遂を2回していることと、別れてから3年という歳月が、自分にとって想定の範囲の出来事であったことは否めない。
しかし、やはり、付き合っていた彼女がもうこの世にいないと思うと、寂しい気持ちになる。
そして、彼女と結婚できなかった自分を、いや、彼女の力になれなかったことに対して、自分を責めた。
しばらく女性と付き合うことがないと言うのは本心だし、真剣に付き合っていた。
だから、結婚の話のとき、いや付き合っているときから、彼女と結婚して、はたして、自分が彼女を支え続けていけるのかをずっと考えていた。
世のなかの悩みの80%は、お金で解決できるそうだ。
オレの収入が安定すれば、彼女との結婚話も解決する問題?
違うだろう。
収入を得るためには家を空けて、働かねばならないし、彼女一人を家に残して夜遅くまで働くことなどできない。
要するに、彼女の場合は一人にすると何をするかわからないところがあって、オレは不安で仕事ばかりしているわけにはいかないのだ。
例えば、高齢の親を一人残して、一人息子が、遠い場所で働くと言うことが普通なのか?という問題。
たぶん、自分の幸せを考えるなら、それが普通なのだというのが世論の潮流なのだろうが、オレは違うと思う。
一人息子なら、結婚しても自分の親と一緒に住むなり、なんなり、考えておくべきだろう。
それとも、施設に入ってもらえば大丈夫などと、皆考えているのだろうか?
おっと、大分話がそれてしまった。
申し訳ない。
付き合うときから最後の彼女になるだろうと思っていた
彼女は統合失調症という病気で、精神障碍者福祉手帳は2級を所持していた。
学生時代からだったというから、病気も既に10年以上にわたって治療していることになる。
オレもうつ病だから、精神疾患の辛さはわかるし、理解していると思っている。
何しろ、見た目が「健常者」だから、周囲の理解を得難いのだ。
・わざとやっている
・逃げている
・我慢が足りない
・心が弱い
・もっとポジティブに生きろ
そんなことを、周囲からしょっちゅう言われる。
そして、できないことも無理やりやらされる。
こんなこともできないわけがないと思われる。
オレはプログラマーをしていたが、うつ病になった時は、今まで理解できていたプログラム言語が、全て宇宙記号に見えた。
雑誌の写真のモデルと目を合わせるのが怖かった。
一人でいると、狂いだしそうだった。
自分の中に恐怖が存在するので、どこにも逃げ場がない状態。
逃げようとドアを開ければ、必ず誰かが見張っている…
発狂せんばかりだった。
そして、オレは心療内科を受診したのだ。
変だなと感じていた時から2年、症状が悪化してから行ったので、当時の主治医には、
「2年間、よく我慢しましたね」
と言われて、号泣したのを思いだす。
診療後は、病院のソファで茫然自失としていた。
通り過ぎる人が、この人、大丈夫か?という視線を向けてくるのを感じながら。
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