オシッコが出ない【緊急入院5】

緊急入院




朝食は梅干しに白米、それに簡単な付け合わせのみだった。

なぜオレの朝食が質素なのかというと、脱水症状から急に普通の食事を取ると、腎不全になる心配があるからだそうだ。

よって、味噌汁無しの薄味料理のみ。

しかし、白米に梅干しだけのご飯なのに、メチャメチャ美味しく感じたのは、オレはなんてコスパ最高な幸せ野郎だと思った次第。

朝食の後、本日の担当の看護師が挨拶に来た。

20代前半くらいの女性。まだ初々しさが残っているが、元気いっぱいにふるまっていて、好印象。

看護師さんから本日のスケジュールを聞かされる。

「ノブオさん、本日は10時半からCTの検査があります。そして、そのあとはがんばってオシッコを出してもらいます」

そうなのだ。オレはこの病院に入院してから、一度もおしっこをしていない。

病院側は尿検査を早くしたいのに、ふんばっても、オシッコが一滴たりとも出ないのだ。

「午前中にオシッコがでなかったら、カテーテルで尿を取り出すことになります」

マジかよ・・・

カテーテル、入らなかったじゃん・・・

「今度は一番細いカテーテルでやりますので・・・」

 

あぁ、いやだいやだ。

またオレの大事なところをもてあそばれるのか。

なんとしてもオシッコを出して、尿検査のサンプルを提出するしかない。



看護師に付き添われ、トイレに行く

「ノブオさん、トイレに行ってみましょうか」

車イスでトイレに向かい、障碍者用のトイレに入る。

「座ってオシッコをする場合、私はそとで待機していますが、立ってする場合は、転倒防止として、私がそばについてサポートします」

なに?オレは座ってオシッコをする週間などないから、当然、立ってすることになるが・・・

「なるべく見ないようにしますので、オシッコをこのカップに取っていただけますか?」

オレはカップを手に取り、頑張ってオシッコを出そうとした。

しかし・・・出ない。

どう踏ん張っても、出ない。

若い女の子が隣にいるからではなく、本当に、出ないのだ。

踏ん張りすぎて、心臓がバクバクしてきた。

胸につけている心電図の機械が、看護師にアラームで脈拍が上がっていることを伝える。

しばらく頑張っても、結局、出なかった。

「これ以上やると、ノブオさんの心臓のほうが心配です。あきらめましょう・・・」

オシッコを出すことが、これほどまで大変だとは思わなかった。

 

やはり、カテーテルで取り出すしかないのか・・・

 

地獄の予感がする・・・

つづきます。

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