「では、ノブオさん、始めますね」
若い女性の看護師さんがオレの尿道にカテーテルを入れ始める。
はっきり言って、スゴイ違和感。痛いというより違和感がスゴイのだ。
女性に局部を触られるなんて10年ぶりなのだが、こんな形で実現することになろうとは・・・
カテーテルが入道の奥に入っていくたびに、恐怖心が芽生えてくる。
痛いんじゃないのか?
いや、痛い、確かに痛くなってきた!
「痛い、痛い!」
思わず叫び、両手でベッドの脇を強く掴む。
「うー!うー!」
「あれ?あれ?」
やっぱり入らないらしい。
尿道をつつかれるたびに違和感が激増する!
その時、若い男の看護師が入ってきて、
「ヘルプ必要か?」
と言ってきた。
彼も20代前半くらいだろう。
「あ、お願いできますか」
女性の看護師はすぐに若い男性の看護師に変わってもらい、一度、尿道のカテーテルを抜き、また入れなおす。
マジかよ、勘弁してくれよ。。。
またスゴイ違和感がオレの局部を襲う。
「くーっ」
若い男性の看護師は、
「深呼吸、深呼吸!スーハー!スーハー!!」
と言って、オレに深呼吸を促す。
オレは言われたとおりに深呼吸をする。
しかし、交代した看護師も尿道の奥、8cmまでカテーテルを入れたところで首を傾げ始めた。
何度も、何度も尿道をつついてくる。
「痛い、痛い、ちょっと、ちょっと!」
「我慢して!スーハースーハー!」
「やっぱ、水をたくさん飲んで自然に尿を出したほうが・・・」
早くこの状態から逃れたいオレ。
「ダメです!もう24時間、尿が出ていません、絶対に出します!」
まじかよ、もう、もう、本当にギブだからぁ~~~~~~~~~
若い看護師は首を傾げながらも、何度も尿道をつつきまくる。
さすがにもうオレも限界になってきた。
そのとき、
「ヘルプ必要?」
20代後半くらいの男性看護師が入ってきた。
「あ、Mさん、お願いできますか?なかなか入らなくて」
「わかった」
さらに選手交代。
今度はちょっとベテラン風な20代後半くらいの男性。
もう本当、勘弁してくれよ!
その後、悪戦苦闘の後、ようやくカテーテルが膀胱に届き、800mlほどの尿を取り出すことができた。
男女3人がオレのポ〇チンを感慨深げに見つめている。
いやもう本当、本当にマジ無理だから!
毎回、こんなことが続くのならば、この先、本当に地獄だぞ・・・
つづきます。
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