ノブオの恋愛遍歴【第3話】

ノブオの女性歴(出会い)
 

   

彼女はふらつきながら、オレの乗っているタクシーに近づいてきた。

オレはシートの奥に座り直し、タクシーのドアが開き、彼女が乗り込んできた。

ノブオ:「運転手さん、南7条あたりに」

運転手:「はい」

彼女:「ふぅ・・・・・・・」

彼女は深いため息をついた。

ノブオ:「なんかあったの?」

タクシーが走り出し、交差点の赤信号で止まった。

左にウインカーを出して、車内にはカチカチカチという音だけが響いていた。

彼女:「後で話す」

ノブオ:「・・・わかった」

ホテルに着くまでは、二人とも無言だった。

ホテルの個室に入るなり、彼女はオレに抱きついてきた。

オレは彼女を抱擁しながら背中をさすった。

二人とも、何も言わなかった。

何か重大なことでも話そうてしているのだろうか?

そんな不安が、オレの頭の中を支配し始めていた。

彼女はオレから離れ、ホテルの部屋に設置している冷蔵庫の方へ向かった。

甘い香水の香りが、オレの鼻孔を擽った。

彼女は冷蔵庫から缶ビールを取り出し、その場で飲みだした。

オレは部屋にある二人掛けのソファに腰かけた。

ノブオ:「あ、オレのも」

彼女は冷蔵庫から同じ缶ビールを取り出し、オレの横に座って、手渡した。

オレは缶ビールを開け、一口飲んだ。

・・・・・・・・・

オレから切り出すというのも、野暮というものだろう。

彼女はオレにいますぐにでも会いたいから、オレを夜中の2時に起こし、ここまで来たのだ。

オレはもう一口、缶ビールを口にした。

少しだけ、時間が流れた気がする。

彼女:「あのね・・・」

横に座っている彼女が、静かに話し出した。

彼女:「私、3か月前まで、同棲していたの」

ノブオ:「うん」

まぁ、その程度のことはあると思っていた。

これだけ美人で爆乳なのに、他の男が放っておくわけがない。

彼女:「私より一回り以上上の男性で・・・会社を経営していてね・・・」

ノブオ:「うん」

彼女:「私は勤めを辞めて、その人と暮らし始めたんだ。勤めていたのは、キャバクラなんだけどね。彼はお店の上得意さんで・・・」

まぁ、そうだろうとは感じていた。

二回目に会ったときは、メチャクチャ美人に見えて、こんな人がオレの彼女になってくれるなんて、信じられなかった。

化粧の仕方もキャバ嬢っぽかったから、薄々気づいていた。

彼女は話を続けた。

彼女:「私は主婦のような感じで、いつも彼の帰りを待っていた。食事とか作って、待っていた。彼が帰ってこない日もあったけど、それは仕方ないと思っていた。

お客様とのお付き合いが大切なのは、私も知っているから。」

彼女は缶ビールを一口飲んだ。

彼女:「でね、ある日・・・」

彼女がちょっとだけ、ためらうようなしぐさを見せた。

ノブオ:「うん・・・」

彼女:「妊娠したんだ。彼の子供を」

オレは、まだ冷静だった。

いや、冷静を保たなきゃならない雰囲気だったからかもしれない。

もしかして、オレを未だに一人暮らしの彼女の家に入れないっていうのは・・・

小さな子供がいるから?

でも、一人暮らしっていっていたよな?

オレは缶ビールを見つめて、彼女の次の言葉を待った。

つづく

 

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