ノブオの恋愛遍歴【第4話】

ノブオの女性歴(出会い)
 

   

オレは彼女の次の言葉を待っていた。

妊娠したっていうことは、子供を産んだか、それとも・・・

彼女:「彼がね、子供は欲しくないって言ったの」

オレはそのまま缶ビールを見つめていた。

正直、なんて言えばいいのかわからなかった。

彼女:「で、子供は、堕胎したの。私は産みたかった・・・。それから彼との関係もギクシャクしてきて、最後は、家庭内別居状態だった」

オレは缶ビールを一口飲んだ。

掌で握りしめていた缶ビールは、既にぬるくなっていた。

彼女:「でねー!」

暗くなった雰囲気をいくらか明るくしようとしたのだろうか。

彼女なりのオレに対する気遣いなのだろう。

彼女は背伸びをして、話をつづけた。

彼女:「私も働き口を見つけなきゃならないからさー。でも、長年キャバクラやってきたからね。でも、この年でまたキャバクラはできないし、それなら、昼の仕事をやってみようと思って、保険のセールスレディをやったの」

ノブオ:「おぉ!昼間の仕事に就いたんだ!」

彼女:「そう、それで・・・」

ノブオ:「それで?」

彼女:「・・・・・・・・・・」

 

 

しばらく、返答がなかった。

彼女のほうを見ると、ソファの背もたれに頭を沈め、目を閉じていた。

静かな寝息が聞こえた。

ノブオ:「寝ちゃったか・・・」

しばらくして、彼女が目をゆっくりと開けた。

相当、酩酊しているようだ。

彼女:「キャバクラ時代のお客さんの連絡先が残っていたから、とりあえず当たってみたの。そしたらすぐに保険に入ってくれる人もいて・・・」

ノブオ:「ほう。よかったじゃない」

彼女:「うん。でも、だいたいのお客さんからは・・・」

ノブオ:「入ってくれなかった?」

彼女:「ううん。保険に入る条件を出された。それがね・・・」

そんなこと、オレだって、言われなくてもわかる。

正直、そんな話は聞きたくない。

オレがそう言おうとして彼女のほうを向いたとき、また彼女は目を閉じて、寝息を立てていた。

もう完全に「おねむ」モードに入ったようだ。

 

オレは彼女をお姫様抱っこして、ベッドに寝かせ、毛布を掛けた。

彼女は眼を開けず、そのままベッドで眠り続けた。

 

オレはぬるくなった缶ビールを飲みほして、部屋の冷蔵庫を開けた。

こんな話を聞かされたら、こっちが飲み足りなくなっちまったようだ。

冷蔵庫の中のウイスキーを取り出し、グラスに注いで、水で割った。

水割りを飲もうとしたら、彼女がポツリと言った。

彼女:「それをくり返していたら私・・・うつ病になっちゃったの・・・」

そのを一言を残して、また彼女は眠った。

オレはソファに座り、彼女を見つめながら、水割りを飲み始めた。

うつ病か・・・。

それで休職したってことか。

なんだか彼女には、オレには話せないような過去がたくさんあるような気がしてきた。

つづく

 

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