アデレードでの交通事故体験|初めての事故と戸惑いの対応

こんにちは、オーストラリア在住のMiwaです。
オーストラリアは電車やバスも整備されていますが、生活の中心はやっぱり車。通勤・通学・子どもの送迎など、日常の移動に車は欠かせません。
私も渡航2年目には毎日車を運転しており、「もう慣れたかな」と思っていた矢先に、人生で初めての交通事故に遭ってしまいました。
この記事では、私が実際に経験した事故とその対応の流れ、そして「もしものときに備えておくべきこと」をまとめています。
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👉【続編】アデレードで交通事故に遭った話|保険未加入の相手、そして私の車は…
朝の通勤途中、突然の追突事故
2023年3月、私はアデレードで学童(OSHC)に勤務しており、朝7時からのシフトに合わせて通勤していました。
まだ日が昇りきらない肌寒い朝、いつものように車で職場へ向かっていたときのこと。
信号が赤に変わるのを見てブレーキを踏んだ直後、
「ドンッ!」という大きな音とともに強い衝撃。
後方からトラックに追突されたのです。
バックミラー越しに、自分の車の後部が潰れているのがわかり、パニック。
幸いけがはありませんでしたが、初めての事故で何をすればいいのか全く分かりませんでした。
相手はまさかの「保険未加入」!?現場対応の失敗
相手の運転手は20代前半(もっと若いかも?)と思われる若い男性。
車から降りてきて、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。その時点では、怒りよりも驚きと混乱が先で、私も「大丈夫です」と返したものの、心は全然落ち着いていませんでした。
やりとりの中で、彼が車の保険に入っていないことが分かりました。しかも、「保険は使わないでほしい」「何とか直接で済ませられないか」と言われて、さらに動揺。事故対応は基本的に保険会社を通して行うものだと思っていた私は、どうすべきかわからなくなってしまいました。
今思えば、ここでしっかりとした情報交換をすべきだったのですが、私が聞き取れたのは彼のファーストネームと電話番号だけ。ナンバープレートも写真に撮らず、免許証の確認もせず、完全に対応ミスでした。
事故後に直面した「どうすればいいの?」の嵐
勤務後、保険会社に連絡したものの、
「相手の情報が足りないため、手続きが進められない」と言われてしまいました。
急いで相手に電話・SMSで連絡しましたが、1週間ほどまったく応答なし。
不安が募る中、警察にも相談しましたが「現場で情報交換をしなかったあなたにも非がある」と言われ、対応してもらえませんでした。
法律に助けられた一通のメッセージ
どうしても納得がいかず、自分で南オーストラリア州の交通規制などを調べ、「交通事故に遭った当事者は、その場でお互いに情報を交換する義務がある」と明記されている条文を発見。それをスクリーンショットして、事故相手にメッセージで送りました。
すると、即座に返事があり、相手のフルネームやナンバープレートなどの必要情報を送ってもらうことができました。事故後の精神的ストレスに加えて、とても疲れるやりとりでした。
保険に入っていて本当によかった!
今回の事故を通して、「保険に入っていて本当によかった」と心から思いました。
私の加入していた保険会社は、その後すべてのやり取りを代行してくれました。
(これがとても助かった。事故後、相手と連絡を取るだけで本当にストレスが溜まりました。)
車は「全損」扱いとなり廃車になりましたが、迅速に保険金が支払われ、代車も手配してもらえたおかげで、仕事や生活への影響は最小限に。
さらに、相手に過失がある事故の場合には「Right2Drive」などの代車サービスを使うこともできます。
Right2Driveは、事故の被害者が無料で代車を利用できるサービスで、費用は加害者側の保険会社に請求されます。
Right2Driveって?
- 自分に過失がない事故の場合、無料で代車を借りられる
- オンライン申込可、スピーディーに車を用意してくれる
- 通勤・子どもの送迎など、日常生活の支えに!
今回は保険会社が代車を手配してくれたため利用しませんでしたが、無過失事故の際は知っておくと心強いサービスです。
事故後に学んだこと
この経験から、私が学んだことは以下の通りです:
- 事故直後はとにかく冷静になること:まずは深呼吸。怪我がなければ車外に出て安全な場所へ。
- 相手の情報は必ず確認・記録すること:
- 名前
- 電話番号
- ナンバープレート
- 免許証の写真
- 保険会社の情報など
- 現場の写真を撮る:車の損傷状況、周囲の道路の様子など、後で証拠になります。
- 警察への報告が必要な場合もある:人身事故や無保険車との事故など、状況によっては警察への連絡が必要。
- 自分の加入保険を理解しておく:補償内容や連絡先をあらかじめ把握しておくと安心です。
最後に
海外での運転は、日本と違うルールや環境に不安を感じることもあります。特に事故となると、言語や保険制度の違いがさらに不安を増やします。
私は今回の事故で「無傷で済んだこと」が何よりも幸運でした。そして、失敗も含めてすべてが貴重な経験だったと感じています。
同じように海外で暮らしている方や、これからオーストラリアで運転する予定のある方にとって、この体験談が少しでも役に立てば嬉しいです。事故は誰にでも起こり得るもの。だからこそ、「もしものとき」に備えて、心構えと知識を持っておくことが大切だと、心から思います。
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