オーストラリアでスピーチセラピーを受けるには?費用・制度・探し方ガイド【NDIS対応】

スピーチセラピー

はじめに

オーストラリアでは、子どもの言語発達やコミュニケーションの課題に対して、スピーチセラピスト(Speech Pathologist)による専門的なサポートが受けられます。
この記事では、スピーチセラピーを受ける方法や費用、利用できる支援制度(NDIS)についてわかりやすくご紹介します。


1. スピーチセラピーとは?

  • 子どもや大人の「話す・聞く・理解する・食べる・飲み込む」などの問題を専門に扱う療法
  • 対象:ことばの遅れ、発音の問題、吃音、自閉スペクトラム、知的障害、脳梗塞後の失語症や嚥下障害など

2. オーストラリアでスピーチセラピーを受ける方法

(1)自分で手配で利用する場合

  • 民間のスピーチパスに直接連絡を取り、希望する日時で予約
  • Google検索で「Speech Pathologist + 地域名」、または Speech Pathology Australia公式サイト の検索機能を使用
  • 費用目安:$150〜$200/1回(45〜60分)

GPと連携してMedicareのリベートを受ける方法(CDMプラン)

  • GP(かかりつけ医)に相談し、CDM(Chronic Disease Management)プランの作成を依頼
  • 対象と診断された場合、年に最大5回までセラピー費用の一部をMedicareで払い戻し可能(約$58/回)
  • 紹介状(Referral Letter)を受け取り、それを持ってスピーチセラピストを予約
  • Medicare対象のクリニックであることを事前に確認するのがポイント

ポイント:

医師と信頼関係を築いておくと、必要なサポートが受けやすくなる。CDMを使う場合でも、残額を自己負担する「ギャップ費用」が発生することが多い。

(2)NDISのサポートを使う場合

  • 6歳未満ならEarly Childhood Early Intervention(ECEI)を利用可能
  • 6歳以上はNDISに申し込み、プラン内でスピーチセラピーが組まれた場合、費用カバーあり
  • プランマネージャー経由でセラピストを紹介してもらうことも可能

3. NDISとは?

  • 障害を持つ方が自立した生活を送れるよう、サポートを提供する国家制度(対象年齢は受給開始時65歳まで)
  • 必要に応じてスピーチセラピー、作業療法、心理療法などが含まれる
  • 申請には医師やセラピストからの診断書やレポートが必要

4. セラピストの探し方

  • Speech Pathology Australia公式サイト の「Find a Speech Pathologist」検索機能
  • NDIA登録済みのセラピストはNDIS利用可能
  • 日系・バイリンガル対応のセラピストを希望する場合は上記Speech Pathology Australiaのセラピスト検索サイトからも見つけられる

5. よくある質問(FAQ)

Q. 医師の紹介状は必要ですか?
→ 自由診療では不要な場合が多いですが、MedicareのCDMプランを使う場合は必要です。

Q. Medicareでカバーされますか?
→ CDM(Chronic Disease Management)プランで最大5回まで一部カバーされます(GPの紹介必要)。

Q. 日本語対応のセラピストはいますか?
→ 都市部(メルボルン、シドニー、ブリスベン)では日英バイリンガル対応のセラピストも。


おわりに:早期介入がカギ

スピーチセラピーは「発語を促すため」だけでなく、子どもの将来の社会性や学習にも大きく関わる大切な支援です。
オーストラリアでは様々なサポート制度が用意されているので、心配なことがあれば早めに動き出すのがおすすめです。

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