オーストラリアのメンタルヘルスケアプランとは?GPでの手続き方法・カウンセリング費用も解説

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こんにちは、オーストラリア在住のMiwaです。
私は産後うつをきっかけに、オーストラリアの「メンタルヘルスケアプラン(Mental Health Care Plan)」を利用して心理カウンセリングを受けました。

この記事では、

  • メンタルヘルスケアプランとは何か?
  • どんなサポートが受けられるのか?
  • GPでの申し込み方法と流れ
  • 実際の費用と注意点

など、初めての方でも安心して使えるようにわかりやすく解説します。


メンタルヘルスケアプランとは?

Mental Health Care Plan(MHCP)とは、オーストラリア政府(Medicare)が提供する、心理的なサポートのための公的制度です。

対象者がGP(かかりつけ医)の診断をもとに心理支援を必要とした場合、カウンセリング費用が部分的にカバーされます。


どんな人が対象?

  • 産後うつや不安症で悩んでいる
  • ストレス・怒り・孤独感に苦しんでいる
  • パニック・不眠などの症状がある
  • カウンセリングを受けてみたいが、費用が気になる

年齢・性別問わず利用可能です。


何回まで補助されるの?

2025年現在、年間で最大10回分のカウンセリング費用がMedicare補助対象になります(最初に6回+追加申請で4回)。


🏥 GPでの申請方法【ステップ解説】

Step 1:GPに予約を取る(“long consultation”と伝える)

通常の診察時間では足りないことが多いため、「Mental Health Care Planの相談をしたい」旨を伝えて“ロングアポイントメント”で予約を取るのがおすすめです。


Step 2:GPによるカウンセリング・問診

以下のような項目について聞かれます:

  • 最近の気分や生活の困りごと
  • 睡眠・食欲・不安の状態
  • 産後であればEPDS(産後うつチェック)を使用することも

正直に話して大丈夫です。医師はあなたを評価するためでなく、助けるためにいます。


Step 3:Mental Health Care Planの作成

医師が必要と判断すれば、その場でプランが作成されます。

内容には:

  • 支援が必要な症状や背景
  • 推奨される心理士の種類(一般・臨床・子ども向けなど)
  • 紹介状の発行(Referral)

が記載されます。


Step 4:紹介状を使って心理士に予約

紹介された心理士(または自分で選んだ心理士)に連絡し、予約を入れます。
紹介状の有効期限は12ヶ月間です。


💰 カウンセリングの費用とMedicare補助

心理士によって料金は異なりますが、たとえば:

セッション料金$175(60分)
Medicare補助額約$80前後(条件により変動)
実質負担額$90前後

📌 注意点とよくある質問

Q1:どんな心理士を選べばいい?

👉「子ども専門」「産後専門」「トラウマケアに強い」など分野があるため、自分の困りごとに合った心理士を選ぶと◎。
「Find a Psychologist Australia」などの検索サイトも活用できます。


Q2:パートナーや家族も利用できる?

はい、家族も個別にGPで診断を受ければ、それぞれプランを作成してもらえます。


Q3:英語が不安なんだけど…

Medicare対象で通訳サービス(TIS National)を無料で利用できる場合もあります。
不安な方は、GPに「通訳希望」と事前に伝えましょう。


実体験コメント(筆者より)

私は産後うつの診断を受けたとき、「これくらいで相談していいのかな…」という迷いがありました。
でも実際には、話すだけで気持ちが軽くなり、「今の自分の気持ちを受け止めてもらえた」と感じられたことが大きな支えになりました。また、日本で生まれ育った私にはあまり馴染みのない感情との向き合い方なども教えてもらうことができ、これから先の人生でも役に立ちそうです。


まとめ

  • メンタルヘルスケアプランは年間最大10回までMedicare補助対象
  • 産後・育児中・海外生活のストレスにも対応可
  • まずはGPでの相談からスタート。ロングアポを取りましょう
  • 自分の心のケアは、子どもや家族を支える土台にもなります

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