はじめに|電話が怖すぎた渡航初期の私へ
オーストラリアに来たばかりの頃、一番ストレスだったのが英語での電話でした。
病院の予約、賃貸の問い合わせ、役所への確認…。メールや対面なら何とかなるのに、電話は聞き返せない、表情が見えない、英語が崩れると焦る…。
私も最初は「言いたいことだけサッと伝える」やり方で失敗を繰り返してきました。
でも、あるきっかけで「感じよく丁寧に話す」というだけで、対応がまったく変わると気づいたんです。
英語での電話予約・問い合わせで気をつけていること
1. 冒頭は「Hi, how are you going?」から始める
オーストラリアでは、たとえ電話でも「Hi, how are you going?」から始めるのが一般的。
いきなり「I’d like to make an appointment.」と言うと、急で印象が悪くなることもあります。
もし相手の名前を聞き取れたら、
“Hi Sarah, how are you going?”
と一言添えると、とても感じがよくなります。
2. 話すスピードは「ゆっくり&はっきり」意識する
緊張するとつい早口になりますが、電話ではゆっくり・大きな声で・ハッキリが鉄則。
特に名前や住所、予約日時など、相手がメモをとるような情報は一語ずつ区切る意識で。
3. 電話越しでも「笑顔」は伝わる!
これはReceptionの仕事をしていた時に教わったのですが、
「電話でも人の表情って伝わるんだよ。 笑って話してると、相手も安心するから。」
たしかに、笑顔で話すと自然に声も明るくなって、相手の反応が違うのを実感しました。
4. “If that’s okay.” “Would it be possible to…” を使うと印象が柔らかくなる
伝えたい要件があるときも、少しだけクッションを入れるとグッと丁寧な印象になります。
例:
- “I’d like to book an appointment, if that’s okay.”
- “Would it be possible to reschedule to next Monday?”
- “Can I check one thing, please?”
「お願いごと+ if that’s okay / please / would it be possible」
このセットを覚えておくと、自然で感じのいい電話になります。
5. 経験談:無愛想だった頃と、丁寧に話すようになってからの違い
渡航直後の私は、言いたいことを伝えるだけで精一杯。
「Hi」もなく、「I need to make a booking」でいきなり切り込むような電話をしていました。
当然、相手も機械的な対応だったり、そっけなく終わることが多く、
「なんか冷たいな」と思っていました。
でも、Receptionで働くようになってから、
「あなたの第一声で、相手の対応が決まると思っていいよ。」
と先輩に言われたのをきっかけに、「感じよく伝える」ことを意識。
すると、予約もスムーズになり、相手の対応も驚くほど丁寧に変化。
同じ内容でも、印象の違いでここまで変わるのかと驚きました。
💬 よく使うフレーズ例(控えめ&丁寧)
用途 | フレーズ例 |
---|---|
あいさつ | Hi, how are you going? / I hope you’re well. |
要件を伝える | I’d like to book an appointment, if that’s okay. |
日時確認 | Would it be possible to change the date? |
相手の確認 | Could you repeat that, please? |
締めの一言 | Thanks so much for your help. Have a great day! |
📝 まとめ|伝わるだけじゃなく、気持ちよくやり取りするために
英語の電話は今でも緊張しますが、「感じよく、丁寧に」が習慣になると、
たとえ間違えても相手が優しく助けてくれることが増えました。
言葉よりも「姿勢」が伝わるからこそ、電話でも笑顔・やわらかい言い回し・一呼吸おく丁寧さを意識するだけで、コミュニケーションがとてもスムーズになります。