こんにちは!オーストラリア在住、スピーチパソロジストのMiwaです。
オーストラリアで暮らし始めると、誰もが最初にぶつかる疑問が「病院ってどうやって行けばいいの?」ということ。日本のように直接耳鼻科や皮膚科に行けるわけではなく、まずはGP(General Practitioner=一般開業医)に相談する仕組みが基本です。
この記事では、オーストラリアの医療制度の基本と、GP制度の実際の流れ、専門医へのアクセス方法、そして子育て世帯や移住者として感じたリアルなメリット・デメリットをわかりやすく紹介します。
オーストラリアの医療制度の全体像
オーストラリアには「公的医療(Medicare)」と「私的医療(Private Health Insurance)」の2本柱があります。
- Medicare:オーストラリア国民・永住者、特定のビザ保有者が対象。GPの診察費や一部の医療費が無料または一部負担。
- Private Health Insurance:混雑する公的サービスに頼らず、待ち時間を短縮したい人向け。専門医や歯科などをカバー。
GP(かかりつけ医)とは?
GPは、オーストラリアの医療制度の「入り口」。風邪・皮膚トラブル・子どもの発達相談など、まずはGPに相談します。
GPでできること
- 症状の初期診断
- 専門医やAllied Health Professionalへの紹介状(Referral)の発行
- 処方箋の発行
- 簡単な健康相談・検査
【体験談】スピーチセラピストとして働く中で感じたこと
私自身、子どもを見ていて「扁桃腺が大きいかも」と思ったことがありました。日本ならすぐに耳鼻科に行けますが、オーストラリアではまずGPに相談し、紹介状をもらって耳鼻科(ENT)を予約。ところがその待ち時間は数ヶ月…!
▶ 解決策:Private Health Insuranceに加入しておくこと!
Private Health Insuranceのポイント
- 耳鼻科(ENT)などの専門医診療をカバーできるプランを選ぶ
- Waiting Period(待機期間)に注意(加入後すぐには使えない場合あり)
- ExtrasカバーでPhysio(理学療法)、Psychology(心理カウンセリング)などがカバーされることも
子育て世帯に嬉しい医療支援
- Maternal and Child Health Nurse(保健師)との無料相談が充実
- 向き癖や発達相談 → GP経由でPhysioへ紹介された実例も
- 定期健診・母乳相談・発達チェックなど、無料で活用可能
▶ 関連記事:赤ちゃんの向き癖とタミータイムでの改善法
医療を受ける流れ(初診の手順)
- GPクリニックを検索(口コミや近所で探す)
- オンラインまたは電話で予約(英語が不安なら事前にフレーズを練習)
- Medicareカードを提示して診察
- 必要があれば紹介状をもらう
よくある質問Q&A
Q1. GPはどうやって予約するの?
A. HotDocなどのアプリやWebサイトで簡単に予約できます。電話でもOK。
Q2. 英語が不安…通訳は?
A. 通訳サービス(TIS National)が無料で使えるクリニックも多くあります。予約時に相談しましょう。
Q3. カウンセリングはどこで受けるの?
A. GP経由で「メンタルヘルスケアプラン」を作成することで、心理士のカウンセリング費用の一部がMedicareでカバーされます。
▶︎詳しくはこちら:オーストラリアのメンタルヘルスケアプランとは?GPでの手続き方法・カウンセリング費用も解説
まとめ|制度を理解してうまく使えば安心!
オーストラリアの医療制度は、日本と比べるとやや不便に感じることもありますが、その分一人ひとりの健康に寄り添う仕組みになっています。
MedicareとPrivate Insuranceを上手に使い分け、自分と家族の健康を守る準備をしておきましょう!
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