前回の話でお伝えしたように、アデレードで突然の追突事故に遭った私。
まさか自分が事故に巻き込まれるなんて思ってもいなかったし、しかも相手は保険未加入の若者。最初はどうなることかと思っていましたが、その後、少しだけ前向きな展開もありました。
▶︎「アデレードでの交通事故体験|初めての事故と戸惑いの対応」
廃車にされた私の車。でも…
あの事故で乗っていたのは、3500ドルで購入した中古の小型車。日々の通勤・通学に欠かせない相棒でした。
でも後部からの強い衝突で、車はフレームごと潰れてしまい、保険会社から「廃車扱い」との連絡。ショックではあったものの、幸い私が加入していた包括型の車両保険(Comprehensive Insurance)により、補償が適用されることに。
驚いたのは、その補償額。購入額よりも高い、4500ドルが指定口座に振り込まれたのです。
どうやら「現在の市場価格に基づく査定」だったようで、しっかりと保険に入っていたことに本当に救われました。
保険未加入の相手に送られた“請求書”
事故の相手はというと、やはり保険には入っていなかったことが判明。
そのため、私の保険会社がまずは私に補償金を支払い、その後、相手に直接損害賠償を請求する形となりました。これはオーストラリアでは一般的な流れです。
しばらくしてから、事故相手から私のスマホにメッセージが届きました。
内容はざっくり言うと「なんで俺に高額請求が来てるんだ?」というもの。正直、少し驚きました。
でもこれは、私がどうこうではなく、保険に入っていなかった彼自身の責任。
私としては正当な手続きを踏んだだけで、保険会社がすべて対応してくれました。
トラブルは予測できない。だからこそ保険に入ろう
この一連の出来事で痛感したのは、車両保険の大切さ。
たとえ自分が100%悪くなくても、相手が保険に入っていなければ、補償を受けるのも、修理するのも、自分の保険に頼るしかありません。
もしあのとき保険に入っていなかったら、私は自腹で車を修理するか、買い直すことになっていたかもしれません。
事故に巻き込まれるリスクは、自分がどんなに慎重でもゼロにはできない。だからこそ、備えは必須です!
経験者として伝えたいこと
オーストラリアで車を持つなら、最低限「Third Party Property Insurance(他人の車への補償)」、できれば「Comprehensive Insurance」に入ることを強くおすすめします。
金額だけを見て「まあ大丈夫だろう」と思って保険を後回しにする人もいますが、いざというとき、自分と相手を守るのは保険だけです。
まとめ
予期せぬ事故、相手の無保険、保険会社とのやり取り…。今回の出来事を通して、私は大きな学びを得ました。
オーストラリアで車を持つ皆さんにも、「自分だけは大丈夫」と思わず、必ず保険に加入してほしいという気持ちを込めて、この続編を書きました。
車は戻ってこないけれど、4500ドルという思いがけない補償と、この経験は、きっと次につながる力になってくれると信じています。
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