こんにちは!オーストラリア在住スピーチセラピストのMiwaです!
「オーストラリアでスピーチセラピストになりたいけど、どの大学院を選べばいいの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、現役スピーチセラピストとしての実体験をもとに、大学院選びのポイントをわかりやすく解説します。
実は、オーストラリア国内にはSpeech Pathology Australia(SPA)認定の大学院が複数あり、それぞれ特徴や強みが異なります。日本人の体験談はまだ少なく、ネットで調べても情報が断片的。私自身も留学前は、情報収集にとても苦労しました。
この記事では、以下のようなポイントを詳しくご紹介します:
- オーストラリアでスピーチセラピストになるための大学院とは?
- 留学先を選ぶ際の7つのチェックポイント
- 日本人留学生に人気のあるおすすめ大学院
- 卒業後の就職・ビザ事情
- 学費や生活費のリアルな目安
- 永住権を見据えた「地域選びの戦略」
スピーチパソロジーを本気で学びたいあなたの留学準備が、少しでもスムーズになるように。そんな気持ちで書いたガイドです🌱
スピーチパソロジーの大学院(Master of Speech Pathology)とは?
- 2年制の修士課程(full-time)
- 臨床実習(placements)込み
- 修了後にSpeech Pathology Australia(SPA)への登録が可能
このコースを経て、オーストラリア国内でセラピストとして働く道が開かれます。
大学院選びで失敗しないための7つのポイント
1. SPA認定コースかどうかを確認
オーストラリアでスピーチセラピストとして働くには、Speech Pathology Australia(SPA)認定の大学院を卒業することが必須です。
認定校で学ぶことで、卒業後にSPAへの認可申請(certification)がスムーズに行え、オーストラリア国内で臨床・就職が可能になります。認定外のコースでは、追加審査や学び直しが必要になる可能性があるため、最初からSPA認定校を選ぶのが安心です。大学公式サイトに「Accredited by Speech Pathology Australia」と明記されているか確認しましょう。
2. 大学院による実習(Placement)の違い
実習が実践力に直結するため、カリキュラム内でどのように組まれているか要確認です。
項目 | 内容 |
---|---|
提携先の数・種類 | 大学によって提携している病院・学校・クリニックが異なるため、医療系・教育系・地域支援などのバランスに差があります。 |
地域性 | 地方の大学ではrural areaや先住民地域での実習が多いことも。一方、都市部は多文化・多言語環境が豊富。 |
実習サポートの手厚さ | スーパーバイザーの質、事前オリエンテーション、フィードバック体制などに違いがあります。 |
実習の時期と頻度 | 1年目から始まる大学と、2年目に集中する大学もあり、カリキュラム構成にばらつきがあります。 |
3. 入学条件とIELTSスコア基準
多くの大学が以下の英語スコアを求めています:
- IELTS Academic:Overall 7.0、各セクション7.0以上
- TOEFL iBTやOETを認める大学も一部あり
入学時期も「年1回(2月)開始」が多いため、出願タイミングにも注意が必要です。
おすすめ記事👉【保存版】スピーチセラピスト留学準備ガイド|オーストラリア大学院出願とIELTS対策スケジュール
4. 留学生へのサポート体制
- Academic WritingやEnglish Supportが充実しているか
- メンタルヘルスや生活支援(housing, visa等)も見ておくと◎
英語力や文化の違いに不安がある人は、サポート体制が手厚い大学を選ぶと安心です。
5. 卒業後の就職・ビザ
オーストラリアではスピーチセラピスト不足が深刻です。どの企業もセラピスト求人にかなり力を入れているため、よほどのことがない限り就職には困りません。
大学院の選び方は、将来の永住権ビザ取得にも大きく関わります。
たとえば、南オーストラリアやタスマニアなどの地方指定地域(Regional Area)でスピーチセラピーを学ぶと、ビザ申請時に追加ポイント(通常+5点)が得られる可能性があります。
また、地方州政府は留学生向けの州ノミネーション(State Nomination)に積極的なため、卒業後の永住権申請が有利になるケースもあります。進学先のロケーションも戦略的に選ぶことが大切です。
6. 都市・生活環境との相性
大学院を選ぶときは、学びの内容だけでなく「その都市で2年以上暮らす自分を想像できるか?」も大切な視点です。たとえば:
- 大都市(シドニー・メルボルンなど)は交通や飲食、娯楽が充実していて便利ですが、家賃や生活費は高め。
- 地方都市(アデレード・タスマニアなど)は落ち着いた雰囲気で生活費も比較的安く、自然豊かな環境で集中して学びやすい反面、都会のような利便性は少ないことも。
留学は生活そのものが学びになります。自分の性格やライフスタイルに合った都市かどうかを見極めることで、学びやすさ・ストレスの少なさ・満足度が大きく変わります。「住んでみたい」と思える場所かどうかも、大学院選びの大事な判断軸です。
7. 奨学金制度・授業料の比較
年間の授業料はAU$45,000〜AU$60,000程度。
大学によって学費にはばらつきがあり、また毎年学費が上がって行きます。例えば、Curtin Universityは2025年入学者の2年間の学費が$88,071なのに対し、2026年入学者は$96,879!迷っている人は早めの留学がおすすめです。
筆者の卒業したFlinders Universityも2022年入学の時と比べて、$10,000弱上昇しています。
大学名 | 年間授業料(AUD) | 修了までの合計 (2年制) |
---|---|---|
Curtin University | 約 $44,000 | 約 $88,000 |
Flinders University | 約 $52,000 | 約 $104,00 |
Griffith University | 約 $50,000 | 約 $100,000 |
University of Sydney | 約 $59,000 | 約 $118,000 |
La Trobe University | 約 $49,600 | 約 $99,200 |
University of Queensland (UQ) | 約 $44,000 | 約 $88,000 |
補足情報
- 上記は2025年度留学生のフルタイム課程(2年間)の概算費用です。入学年度やコース構成により若干異なる場合があります。
- 学費に加えて、OSHC(海外留学生保険)、生活費(年間$20,000〜$30,000)、教材費なども考慮が必要です。
- 地方指定都市(例:Flinders, Curtin)での就学は卒業後の永住ビザ申請時にポイント加算の対象になることがあります。
留学前にやっておくべき準備リスト
- IELTS対策(半年〜1年は見ておくと安心)
- 志望理由書・推薦状の準備
- 留学エージェント相談やオンラインオープンデー参加
- 奨学金情報のリサーチ
まとめ|実習とサポートが大学院選びのカギ
スピーチパソロジーに限ったことではありませんが、海外留学は、勉強・実習・海外生活・経済状況・文化的違いなど乗り越えなければならない壁の連続の挑戦です。だからこそ、学費や偏差値だけでなく、サポート体制やロケーション、卒業後の進路を見据えて選ぶことが重要です。
自分に合った大学院を見つけて、オーストラリアでスピーチセラピストとしての一歩が踏み出せますように!
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