こんにちは、オーストラリアで子育て中のMiwaです。
妊娠・出産・育児…と、子どもがいるとどうしても増えていく医療費。
「1回の診察で$300超え!?」「スペシャリストの費用が高すぎて泣きそう…」
そんな経験、ありませんか?
実はオーストラリアにも日本の高額療養費制度のような制度があり、一定額を超えると自己負担がぐっと軽くなるんです。
Medicare Safety Netとは?
Medicare Safety Net(MSN)は、オーストラリア政府が提供している高額医療費支援制度。
その年の医療費(Medicare対応サービスの自己負担分)が一定額を超えると、以降の医療費に対して追加の補助が受けられます。
どんな費用が対象になるの?
以下のようなMedicare対応の費用の「Gap(差額)」部分が対象です:
- GP診療(差額分)
- スペシャリストの受診(婦人科、小児科など)
- 一部の検査(超音波・X線・血液検査など)
- 精神科・カウンセリング
- 出産関連の診療
家族がいると限度額が安くなる!【育児家庭のメリット】
通常、Safety Netの年間限度額(2025年現在)は:
分類 | 限度額(年間) |
---|---|
一般(個人) | 約$2,400 |
コンセッションカード保持者・登録済み家族 | 約$770〜900 |
つまり、家族でまとめて登録しておくと、セーフティネットの限度額がグッと下がって、補助が早く受けられるようになります!
ただし、メディケアカードに家族の名前が載っていても、自動では登録されません。
自分で家族をメディケアセーフティネットに追加登録する必要があるので注意しましょう。
専門医の診察代が大幅にカバーされた
昨年、パートナーがスペシャリスト(専門医)を受診したとき、1回の診察で費用がなんと約$330もかかりました。(たった30分弱の診察で)
ですが、ちょうどその年のSafety Net限度額をすでに超えていたため、
後日Medicareから約$250が自動で返金されました。
実際の自己負担はわずか$80程度。
この仕組みを知らなかったら、全額払っていたところでした…。
Rebate(返金)申請もお忘れなく!
【2025年版】Medicare rebateの申請方法|自分で申請する?クリニック任せ?保険との違いも解説!
Medicare Safety Netを活用するために必要なこと
家族登録(Family Registration)
夫婦・子どもなど、家族全員のMedicare番号を「同一世帯」として登録する必要があります。
▶ 登録ページ:Medicare Safety Net – Services Australia
登録は一度でOK。引っ越しや家族構成が変わったときは更新を。
どのくらい補助されるの?
限度額を超えた後は、対象費用の80%以上が補助されるケースが多いです(サービス内容による)。
つまり、$300の診療が$60の自己負担になることもあるというイメージです。
先日、Physioにかかった際は再診で$130ドルかかるところ、$107が返金されました。
自己負担額はなんと$23!
よくある質問(FAQ)
Q. Safety Netに登録しなくても自動で補助されるの?
→ 個人であれば一定額を超えた時点で自動ですが、家族の場合は「登録」が必要です。
Q. 子どもの診療だけでも対象になる?
→ はい。家族の誰かが対象費用を使えば、全体の合算としてカウントされます。
まとめ|医療費が気になる子育て世帯こそ、早めの登録を!
子育て中は、病院に行く回数も増えるもの。
オーストラリアの医療費は高く感じることもありますが、Medicare Safety Netの仕組みを知っていれば、安心して必要な受診ができます。
「気がついたらもう限度額超えてた…」なんてこともよくあるので、ぜひ早めに家族登録を済ませておきましょう!
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