こんにちは、オーストラリアで言語聴覚士(Speech Pathologist)として働くMiwaです。
この記事では、スピーチセラピストとして海外で働きたい方に向けて、資格の活かし方・必要な準備・就職ステップを詳しく解説します。
✅ この記事はこんな方におすすめ
- 言語聴覚士として国際的に活躍したい
- 日本の資格を海外でどう活かせるのか知りたい
- オーストラリアや他国で働くための流れが知りたい
1. スピーチセラピストは海外でも需要あり!
言語・発音・嚥下・発達・コミュニケーション支援などを専門とするスピーチセラピスト(Speech Pathologist)は、オーストラリアやカナダ、イギリスなど英語圏を中心にニーズの高い専門職です。特にNDIS(障害者支援制度)や教育現場、病院・高齢者施設など、活躍の場は多岐に渡ります。
2. 日本の言語聴覚士資格は海外で通用する?
結論から言うと、日本の資格だけではそのまま海外で就職することはできません。
多くの国で、現地の認定団体からの資格認定(registration)や大学院での再教育が必要です。
🌏 代表的な国と条件の一例
国 | 認定団体 | 主な条件 |
---|---|---|
オーストラリア | Speech Pathology Australia(SPA) | SPA認定の修士号+臨床実習+英語スコア(IELTSなど) |
カナダ | SAC(Speech-Language & Audiology Canada) | 資格の再認定審査+言語要件 |
イギリス | HCPC(Health & Care Professions Council) | 学位と職歴の審査+英語能力証明 |
3. オーストラリアで働くためのステップ(実体験ベース)
私は2022年にオーストラリアへ渡航し、大学院を経て言語聴覚士になりました。以下はその実体験を踏まえた就職までのロードマップです。
✅ STEP1:英語力を証明する
- IELTS Academic:各バンド7.0以上が基準(TOEFLでも代替可)
✅ STEP2:大学院で学び直す
- SPA認定の大学院(例:University of Sydney, Flinders University)で修士号取得
- 臨床実習はカリキュラム内で完結。現地の支援技術が学べる貴重な機会
✅ STEP3:卒業後にSPAへ申請・登録
- オンライン申請+卒業証明+英語スコアの提出
✅ STEP4:就職活動スタート
- 求人サイト(Seek, Indeed)や現地の人材エージェントを活用
- 新卒プログラムやNDISプロバイダーが多くの枠を持つ
4. 日本の経験・スキルはどう活かせる?
日本の病院勤務や教育現場での経験は、「異文化・多言語支援に強い」という点で評価されます。
- バイリンガル(日本語+英語)の支援ニーズがある
- 自閉症や吃音、発音支援の経験が重宝される
- 日本の文化を理解できるセラピストは貴重な存在
5. 現地就職後の働き方
🧷 雇用形態の選択肢
- 正社員(Permanent Full-time)
- 契約社員(Contract)
- 自営業(ABN登録)で活動
💡 柔軟な働き方も可能
- 訪問セッションやテレヘルス(オンライン支援)も普及
- 子育て中でも在宅勤務や時短勤務を選べる職場多数
6. 海外就職を目指す人へのアドバイス
- まずは英語対策から:IELTSのスコアは時間がかかることも。早めにスタート。
- 現地大学院の情報収集を:奨学金・留学生支援もチェック。
- 経験をアピール:日本での症例経験や多職種連携スキルは武器になります。
まとめ:国境を越えて、ことばの支援を
スピーチセラピストとして海外で働くには努力が必要ですが、多文化社会での支援のやりがいや語学力の向上、そして柔軟な働き方が得られます。
資格や経験をどう活かすか、キャリアの選択肢として「海外就職」を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
コメント