【体験談】英語がネイティブじゃなくても大丈夫?オーストラリアでスピーチセラピストになるための英語力と就職ステップ

資格・キャリア

「英語ネイティブじゃない私が、海外で本当に通用するの…?」

これは、私がオーストラリアでスピーチセラピスト(Speech Pathologist)になると決めたとき、最初に浮かんだ正直な気持ちです。

英会話講師や翻訳の経験もあり、英語にそれなりの自信はありましたが、「医療現場で通用するレベル」となると不安でいっぱい。だって、非ネイティブの私がネイティブに発音指導をするなんて…そんな世界が本当にあり得るの?と思っていました。

それでも、IELTSのスコアを突破し、オーストラリアの大学院での2年間を経て、現在は現地で働くスピーチセラピストとして日々子どもたちや家族と関わっています。

この記事では、私の体験をもとに、

  • 必要な英語力(IELTS・TOEFL)
  • 留学や就職のステップ
  • 現場で求められる「伝える力」
  • 日本人ならではのつまずきポイントと対策

を具体的に紹介します。


スピーチセラピストとは?どんな仕事?

スピーチセラピスト(Speech Pathologist)は、以下のような困りごとに専門的な支援を行う専門職です:

  • 言語発達の遅れ
  • 発音・吃音(どもり)
  • 音声や声の問題
  • 嚥下(飲み込み)の困難

オーストラリアでは、Speech Pathology Australia(SPA)という団体に認定・登録することで、スピーチセラピストとして働くことができます。


海外でスピーチセラピストになるには?必要な資格と学歴

オーストラリアでスピーチセラピストとして働くには、以下の条件を満たす必要があります:

SPA認定の学位(BachelorまたはMaster)の取得

→ 特に海外からの留学生には2年間のMasterコース(大学院)が人気です。

▶︎【体験談】スピーチセラピスト留学 in オーストラリア|資格取得・大学院・就職のリアルを解説

オーストラリア国内での臨床実習を含むカリキュラム修了

→ 通常、学位プログラムに必須の一部として含まれています。


スピーチセラピストに必要な英語力|IELTS・TOEFLスコアの目安

スピーチセラピーは医療と教育が交わる専門職。そのため、大学進学・卒業後の就職ともに、高い英語力が求められます。

💡 IELTS(Academic)の一般的な基準

セクション必要スコア
Overall7.0以上
Listening7.0以上
Reading7.0以上
Writing7.0以上
Speaking7.0以上

代替試験は?

一部の大学では以下も認めています:

  • TOEFL iBT:各セクション24点以上、総合94点以上
  • OET(医療職向け英語):各スキルB相当以上

※必ず出願前に各大学・州の登録機関の最新要件をチェックしましょう。


英語に自信がなかった私がやっていた学習法

① 専門用語に早めに慣れておく

大学院の講義や実習では以下のような単語が頻出です:

  • child development(発達)
  • language delay(言語の遅れ)
  • articulation(構音)

試験勉強と並行してこうした用語に触れることで、実践力がつきました。


② オーストラリア英語の聞き取り対策

独特のアクセントに苦戦した私が使ったのは以下の方法:

  • 子ども番組(例:The Wiggles)
  • ポッドキャスト(例:「Speechie Side Up」)
  • 実際の会話を聞き返す勇気:「Sorry, can you say that again?」

今でもアクセントに戸惑うことはありますが、「わかったふり」をしないことが大切です。


③ 話す力は「型」とスクリプトで克服

  • 実習中によく使う場面(自己紹介・評価説明・親への報告など)を事前にスクリプト化
  • 何度も練習して言い回しの型を身につけることで、英語でも自然に話せるように

日本人にありがちなつまずきポイントとその対策

書類・レポートの英語が難しい…

  • 大学のWriting Supportセンターをフル活用
  • Grammarlyなどのツールで文法・表現を補強

実習中「通じているか不安」

  • 実際のフィードバックでは「発音の癖よりも内容の構成が大事」と繰り返し言われました。
  • 要するに、ロジカルでわかりやすい説明ができる人が重宝されるということです。

まとめ|完璧な英語より「伝える力」

スピーチセラピストに求められるのは、完璧な英語力だけではありません。

  • 子どもや親との信頼関係を築く力
  • 相手の理解に合わせて伝え方を工夫できる力
  • 諦めずに学び続ける姿勢

これらがあれば、非ネイティブでも十分に通用します。


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