【スピーチパソロジスト愛用】セッションで使えるおすすめ教材7選|言語・発音・AACにも対応!

スピーチセラピー

こんにちは。オーストラリアで言語聴覚士(Speech Pathologist)として働くMiwaです。

ことばの発達を促すには、「楽しくて・使いたくなる」環境づくりがとても大切です。私は臨床の現場でも、子どもたちの関心を引き出し、自然に語彙や発話を引き出せる絵本やおもちゃを多く活用しています。

この記事では、オーストラリアで入手しやすく、家庭やセラピー現場でも即使える【おすすめ教材7選】をご紹介します。


この記事でわかること

  • スピーチセラピストが実際に使っている定番アイテム
  • 発語・語彙・構文などを「遊びながら」伸ばす方法
  • 日本語・英語どちらにも応用できる活用ヒント

1. UNO(ウノ)

伸ばせるスキル:色・数字・順番・交代制(ターンテイキング)

🎲 ことばの促し方:
「赤の5を出せるかな?」「次は何色にする?」など、色や数字を会話に取り入れて遊べます。順番を守る・ルールを理解する力も養えるため、就学前のお子さんにもおすすめです。


2. Spot it(ドブル)

伸ばせるスキル:名詞・形容詞・比較語・視覚認識

👀 活用例:
「丸くて赤いものはどこかな?」とことばでの描写と一致する絵を探す活動にぴったり。英語・日本語の語彙強化、視覚的注意力アップにも効果的です。


3. Mr. Potato Head(ミスター・ポテトヘッド)

伸ばせるスキル:身体語彙・動詞・命令理解・順序表現

👃 ことばの活動:
「次は耳をつけてね」「何が足りない?」など、身体部位や動作語彙・順序の理解に最適。遊びながら「言われたことを理解して動く」練習になります。


4. Go Fish(ゴーフィッシュ)

伸ばせるスキル:質問形成・語彙・記憶

💬 ことばの使い方:
「Do you have a cat?」「Yes, here you go!」などの質問応答の練習に活用できます。達成感が得られるので、初対面の子どもとのセラピー導入にも便利です。


5. Where’s Spot?(スポットはどこ?)

伸ばせるスキル:前置詞・Yes/No質問・推測力

📖 読み聞かせの工夫:
「Is he under the bed?」「No!」など、予測しながら読み進めることで会話力が育ちます。フラップ(めくる仕掛け)つきで飽きずに楽しめます。


6. Zingo(ジンゴ)

伸ばせるスキル:語彙・語音認識・文形成

🎯 言語活動のヒント:
「I got a dog!」など、短いフレーズの定型化練習にぴったり。視覚と言葉のマッチングがしやすく、言語発達がゆっくりな子にも導入しやすい構成です。


7. Shopping List Game(ショッピングリストゲーム)

伸ばせるスキル:日常語彙・カテゴリ分類・順序表現

🛒 使い方の工夫:
「バナナと牛乳を買ったよ」「これは冷蔵庫に入れる?」など、買い物ごっこを通じて実生活に結びついた語彙と構文の練習が可能です。


📊 比較表:目的別おすすめ教材まとめ

アイテム名主なスキル対象年齢の目安
UNO色・数字・交代制小学生〜
Spot it名詞・比較語幼児〜小学生
Mr. Potato Head身体語彙・命令理解2〜5歳
Go Fish質問応答・記憶4歳〜
Where’s Spot?前置詞・予測2〜6歳
Zingo語彙・フレーズ3歳〜
Shopping List日常語彙・分類3〜7歳

🧑‍⚕️ スピーチセラピストからのひとこと

ことばの発達支援は「練習」よりも、“使いたくなる場面”づくりが重要です。
今回ご紹介したアイテムは、家庭でも気軽に取り入れられるものばかり。ぜひ遊びの中で、自然な発話や語彙の習得をサポートしてみてください。

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