「ことばが遅い気がする…」
「落ち着きがなくて心配…」
「集団行動が苦手みたい…」
そんな時、誰に相談すればよいのか迷った経験はありませんか?
この記事では、子どもの発達やことばに関するお悩みの相談先としてよく聞かれる
「ST(スピーチパスロジスト)」と「OT(作業療法士)」の違いをわかりやすく解説します。
STとOTってどう違うの?ざっくり比較表で解説
役割/専門 | ST(スピーチパスロジスト) | OT(作業療法士) |
---|---|---|
ことば・発音 | ◎ | △(必要に応じて) |
コミュニケーション支援 | ◎ | ◯ |
飲み込み(摂食嚥下) | ◎ | ◯ |
手先の操作・感覚の過敏 | △ | ◎ |
着替え・トイレなどの日常動作 | △ | ◎ |
感覚統合(ジャンプしたがる等) | △ | ◎ |
AACなど代替手段の支援 | ◎ | △ |
迷ったらどちらでもOK!大切なのは「つながること」
実は、子どもの発達の悩みは複数の要素が絡んでいることがほとんど。
どちらか一方に完璧に当てはまるということは、あまりありません。
そのため、最初に相談したのがSTでも、OTの支援が必要であれば紹介されますし、逆もまた同じ。
セラピスト同士は連携しているので、まずは「話せる入口」を見つけることが何より大切です。
STは「ことばの先生」じゃない?本当の役割とは
「スピーチセラピストって発音を直す人でしょ?」と思われがちですが、実際はもっと広いサポートを行っています。
STが支援する主な領域:
- 話す・聞く・理解する力
- 自分の気持ちを伝える手段を探す(AAC含む)
- 周囲とのやりとりをスムーズにするサポート
- 食べる・飲み込む力(摂食嚥下)
「話すこと」に限らず、コミュニケーション全体のサポートが専門です。
👉関連記事:スピーチセラピストに相談するタイミングはいつ?【早期相談がカギ】
英語が第二言語でも、オーストラリアでSTとして働けた理由
私自身、日本出身で英語は第二言語。
正直、「英語が完璧じゃない自分に、STが務まるの?」と不安もありました。
でも今では、その経験こそが大きな強みだと実感しています。
- 伝えたいのに伝わらないもどかしさ
- 聞き返されて落ち込む経験
- 言葉が出てこない焦り
それらを体験したからこそ、クライアントの気持ちに深く共感できるのです。
言語の壁を超えて「伝わった!」と感じる瞬間を共有できるのは、STの魅力のひとつです。
まとめ:迷ったら、まずは誰かに話してみよう
子どもの発達やことばに関するお悩みは、一人で抱えずに、誰かに相談することが大切です。
- STに相談すれば、必要に応じてOTを紹介してもらえる
- OTからSTへつなぐことも可能
- どちらかに「まずつながる」ことが第一歩!
子どもの未来を育むためのサポート、気軽に始めてみませんか?
添い、必要に応じて専門のチームへとつなぐのが、私たちの仕事です。
専門職による支援も大切ですが、日々の関わりの中でできるサポートも大きな力になります。
ご家庭での関わり方のヒントをまとめた、こちらの記事も合わせてご覧ください。
→ 言葉がゆっくりな子への関わり方|家庭でできる5つのコミュニケーションサポート
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