オーストラリアで、「風邪をひいたけど何を買えばいいの?」「薬局でどんな市販薬が手に入るの?」と不安はありませんか?特に日本と名前や成分が違うため、よくわからないという声もよく聞かれます。
そこで今回は、オーストラリアの薬局(Chemist WarehouseやPricelineなど)で購入できる代表的な市販薬を、症状別にわかりやすくご紹介します。
はじめに|まず知っておきたい「自己判断と受診の境界線」
オーストラリアでは風邪や頭痛、アレルギー症状に対して多くの市販薬(Over The Counter:OTC薬)が薬局で購入できます。しかし、市販薬で対応できるのはあくまで軽度で一時的な症状に限られます。
- 症状が長引く、悪化する
- 高熱が続く、息苦しさがある
- 意識がぼんやりする、激しい痛みがある
といった場合には、必ずGP(かかりつけ医)を受診しましょう。また、急を要する場合は**最寄りの救急(Emergency Department)や、時間外であればNurse on CallやHealthdirect(24時間対応)**などの相談サービスを利用してください。
このページでは「よくある症状」に対する市販薬の種類や選び方をまとめていますが、あくまで情報提供目的であり、医療アドバイスの代わりではありません。使用前には必ず薬剤師に相談し、ご自身やご家族の健康状態に合った選択をしましょう。
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風邪・喉の痛み・鼻水
- Panadol Cold & Flu(パナドール コールド&フル):発熱・鼻づまり・喉の痛みに対応。日中用・夜用がある。
- Codral(コドラル):総合風邪薬の定番。Day/Nightタイプあり。
- Difflam Spray(ディフラム スプレー):喉の痛みに。抗炎症スプレータイプ。
- Strepsils(ストレプシルズ):のど飴タイプ。殺菌成分入り。麻酔成分入りもあり。
頭痛・生理痛・熱
- Panadol(パナドール):日本のカロナールのようなもの。アセトアミノフェン主成分で胃に優しい。風邪にも使える。
- Nurofen(ニューロフェン):イブプロフェン主成分。炎症を抑える。
- Maxigesic:パナドールとイブプロフェンの配合薬。強めの痛みに。
胃痛・胸焼け・消化不良
- Gaviscon(ガビスコン):胃もたれ・胸焼けに。リキッドまたはタブレット。
- Mylanta(マイランタ):胃酸過多・胃痛に。ミント味が多い。
- Buscopan(ブスコパン):胃けいれん・生理痛にも対応。
アレルギー・花粉症・鼻炎
- Zyrtec(ジルテック):くしゃみ・鼻水・かゆみに。
- Telfast(テルファスト):眠くなりにくいタイプ。
- Claratyne(クララタイン):24時間効果持続。子ども用シロップもあり。
便秘・下痢・整腸
- Movicol(モビコール):便秘に。粉末を水に溶かして飲む。
- Metamucil(メタミューシル):食物繊維で自然なお通じを促す。
- Imodium(イモジウム):下痢止め。
虫刺され・かゆみ・皮膚トラブル
- Eurax Cream(ユラックスクリーム):かゆみ止め。
- Savlon(サヴロン):殺菌・傷薬。
- Hydrocortisone Cream(ヒドロコルチゾンクリーム):湿疹やアレルギー性のかゆみに。
注意点・購入のコツ
- 強めの薬や咳止めはレジでスタッフに声をかける必要があります(”Pharmacist Only”)
- 成分をしっかり確認し、他の薬と併用する際は薬剤師に相談しましょう
- 日本と用量や成分が異なるため、説明書を必ず読みましょう
購入できる場所
- Chemist Warehouse(チェミストウェアハウス):価格が安くて品揃え豊富
- Priceline Pharmacy(プライスラインファーマシー):店舗数が多く、化粧品や子ども用品も充実
- TerryWhite Chemmart、Amcalなどの薬局チェーンもあり
まとめ
オーストラリアの薬は種類が多く、日本のものと異なる点もありますが、基本的な症状には対応できる市販薬がそろっています。常備薬として自宅に置いておくと安心ですね。
海外生活でも健康を守るために、正しい知識で市販薬を上手に活用していきましょう。
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